46回午後共通 問題83
46回午後共通 問題83
視床症候群の症候として正しいのはどれか。2つ選べ。
1.めまい
2.重度片麻痺
3.体温の上昇
4.激しい自発痛
5.深部感覚障害
<答え:4.5>
視床症候群。一体どんな症状があるのだろう。。。
あるだけの症状をまずは調べてみないと。。。
ちょっと待ってください!
確かに視床症候群を調べて、症状を暗記することは大切かもしれません。
ですがその前に、ごく基本的な解剖の知識を復習しましょうね。
この問題は、視床症候群の症状を選ばせる内容となっています。
ですが、少し見方を変えてみましょう。
そもそも視床ってどんな役割があったでしょう?
代表的なもののひとつに 『視床は感覚系の中継点』
というのがあります。
手足の感覚や視覚、聴覚などの感覚神経は、
視床に集まってから大脳皮質の各中枢に向かいます。
ということは
『視床が障害を受けると、感覚障害が起こってしまうかも』 って
予想できますよね。
さらに 『視床痛』 って、聞いたコトあると思います。
やはり感覚障害と関係があるのでしょうか。
『熱い、冷たい、痛い』 などの感覚が、
視床からうまく大脳皮質に伝わらないわけですから、
脳がパニックになって 『激しい自発痛』 を引き起こすのかと思います。
こんな感じで、視床の基本的なことさえわかっていれば、
答えを導き出せるのです。もう皆さん、答えはバッチリですね☆
4.激しい自発痛 (視床痛) と
5.深部感覚障害 (視床は感覚系の中継点) が、
視床症候群の症候として正しいものになります。
ちなみに選択肢1.2.3も少し解説を。
1.3.誤りです。
めまい。。。起こりそうですよね。ですがどうでしょう。めまいは実に色々な原因で起こりますので、ちょっと答えとしては弱いですよね。
ちなみに、視床下部の機能で 『自律神経の最高中枢』 っていうのがあります。自律神経が乱れるとめまいが起こります。起立性低血圧もそうですよね。
また視床下部の機能で 『体温調節中枢』 っていうのもあります。これらの選択肢を見て、僕がパッと思ったのは、視床下部の機能です。基本的な視床と視床下部の違いを問うているのです。
2.誤りです。
重度片麻痺。いわゆる 『運動麻痺は錐体路障害』 というのを押えておきましょう。だって錐体路は皮質から延髄や脊髄に向かう伝導路のコトですもの。
要するに錐体は 『運動神経のもと』 っていうイメージです。もとが障害されれば、その末端にも影響が出てきます。運動は 『錐体路』 感覚は 『視床』。この違い、スッキリさせましょう☆
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