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らくらく!動作分析 5


~ 読みやすい文章作成 虎の巻 ~


はい。それでは前回のおさらいです。
動作をまねて、患者さまの疑似体験をしてみましょう。

観察した内容を 『疑似体験』 という、
自分のフィルターに通すことができれば、
自分で考えるための材料が増えることに繋がりますね。

さて今回は、はじめに
学生さんが悩んでいた 『3つのギモン』 の最後のひとつ。
『うまく文章にすることができない』 について考えていきましょう。

ポイントは4つ。
さぁ、らくらく!動作分析の最終章ですよ☆
ちょっと長いですが、イヤにならずにお付き合いくださいね!


おさらいはコチラ☆
らくらく!動作分析 1  らくらく!動作分析 2
らくらく!動作分析 3  らくらく!動作分析 4





■■■ 読み手が動作をまねできる! ■■■

観察した動作を文章化するにあたり、私が大切にしているコトは
『読み手にとって読みやすいかどうか』 です。

ここで言う 『読みやすい』 って、具体的には
『文章を読んだ人がその動作をまねできる、イメージできる』
ことだと思っています。

学生さんの提出した動作分析を見て 『ウン?これはどういう意味?』
なんて言っているスーパーバイザーをよく目にします。

動作の見方や考え方は、
スーパーバイザーの勉強してきた理論背景によって変わってきます。

ですから、今回の主眼はそこではなく
『読み手がその動作をまねできる、イメージできる』
文章を書けるようになることです!

読みやすい文章を作ることならば、
臨床経験の浅いであろう学生さんであっても可能だと思っています。

せっかく自分自身で観察してきた患者さまの動作ですから、
ぜひとも読み手に伝わる文章にしたいところですよね☆
逆にコレができれば、どんなことにも応用ができると思います。


ポイント1 ★まずは自分のコトバで!

基本的には、
運動学的な用語を使いながら文章化するのが一般的でしょうか。
もちろん、教科書や先輩の動作分析を参考にするのもいいでしょう。

ですが、
まずは自分の見たままに、自分のコトバで文章に起こしてみてください。

そこに関しては本来 『それホントぉ?』 とか 『そんな動作していた?』
なんて、誰にも言えないハズ。もちろんスーパーバイザーだって。
それはあなたが見たもの、感じたものですから。

私なら、学生さんのお話を聞きつつ、他に気が付いたことはなかったか、
または 『こんな動作もやらなかった?』 なんて、話を広げてみます。

そんなコトをしながら、学生さんの気付きを待ったり、
そのお手伝いをしたり、または私が気付かされたりという中で、

『学生さんオリジナル』 の
基礎が出来上がっていくのではないでしょうか。

コレ、ふたを開けてみれば、
学生さんというよりも、私を含めたスーパーバイザーの力量や、
ふところの深さによるところが大きいのかもしれませんね。

私も学生さんに負けないように勉強していかなければ。。。


ポイント2 ★様子がわかる一文を!

動きをイメージできる文章にするためには、
特徴的な動きの様子がわかる一文を入れることが効果的かと思います。

その際には、
必ずしも運動学的な用語でまとめようとしなくてもいいと、
個人的には思っています。

言いかえれば 『なるほどね!そんな特徴があるのかぁ』 と、
読み手に思ってもらえるような、誰にでもわかりやすい表現が
いいのではないでしょうか。

ここでひとつ、そんな感じで作られた、
ある学生さんの文章を見ていただこうと思います。
立位から椅子に座る動作を観察して文章に起こしたものです。

--------------------------------------------------------
【立 位 → 椅子座位】
 右手で手すりにつかまりながら、体幹を軽度前屈させ股関節、膝関節を屈曲させながら椅子に腰かける。しかし、ベタンと尻もちを突くように座り込んでしまう。この時、介助者は安全のため臀部を支持している。もう一度動作をやって頂く際に、 「今度はゆっくりと腰かけて下さい」 と声をおかけすると、ゆっくりと座ることができた。
--------------------------------------------------------

どうでしょう。
シンプルにわかりやすく状況が伝わってきませんか。

ここで言う、様子のわかる一文とは、
『ベタンと尻もちを突くように座り込んでしまう』 でしょうか。
座るときの様子 (座り方がキケン…) がイメージできますよね!

おそらくこの学生さんが一番伝えたかったことは、

『尻もちを突くように座り込んでしまう患者さまですが、
     声かけによってそれを改善することができそうだ』

ということでしょう。

この文章には、専門用語はあまり使われていませんし、
動作分析とまでは言えないかもしれません。

ですが 『読み手がその動作をまねできる、イメージできる』
という視点では、とてもよく書けていると思います。

実際、学生さんもこの文章のように、
スッキリとわかりやすく自分の意見をまとめていましたよ。

『はい。声掛けによって、
   座り方に違いが出たところに焦点を絞りました』

なんて具合です。うんうん。その調子!


ポイント3 ★事実と考察は別にする!

なんだか難しい言い回しでしょうか。要するに、
見たものとそれに対する自分の考えは、別にまとめた方が、
読み手にとって読みやすいし、わかりやすいということです。

ここで、それを感じてもらうために
先ほどの文章を、事実と考察が入り混じった文章にしてみましょう。

--------------------------------------------------------
【立 位 → 椅子座位】
 立位バランスが安定していないのか、右手で手すりにつかまりながら、体幹を軽度前屈させ股関節、膝関節を屈曲させながら椅子に腰かける。しかし、ベタンと尻もちを突くように座り込んでしまうので、大腿四頭筋の筋力はどの程度かを評価しなくてはいけないと考える。そして介助者は安全のため臀部を支持している。もう一度動作をやって頂く際に、 「今度はゆっくりと腰かけて下さい」 と声をおかけすると、ゆっくりと座ることができた。このことから、声かけによって座り方を改善することが可能ではないかと考えた。
--------------------------------------------------------

うーん。。。
せっかくまとめているのに、なんだかどこに焦点を絞っているのかが、
イマイチ伝わってきません。

また、事実 (観察された動作) の中に考察が入り混じっていることで、
動作の流れがイメージしにくくなっていると思いませんか。

こんなとき、私たちスーパーバイザーは、
『ウン?これはどういう意味?』 と、ついつい言ってしまうのです。

そして、それを聞いた学生さんは、
この文章のように頭の中が混乱して、困った顔をしてしまいます。。。

ですから、自分自身の頭の中を整理するためにも、
事実と考察は別にまとめていくクセをつけていきましょう!

実を言うとこのやり方は、動作分析だけではなく、
報告書をまとめたり、発表をしたりするときにも重要になってきます。
要するに 『人に何かを伝える』 ときに必要な考え方なのです。


ポイント4 ★ 『てにをは』 に気をつけよう!

さて、最後に出来上がった文章の見直しです。
誤字脱字の確認はもちろんですが、もうひとつだけ、
確認作業をしてみませんか。

それは俗によく言う 『て・に・を・は』 のコトです。

『て・に・を・は』 は、語句と語句との繋がりや、
文章の意味に変化を持たせるために使う文字です。
どういうコトかと言うと…

『私はお腹が痛い』 では、
私ひとりのお腹が痛いと言っているようなニュアンスですが、

『私のお腹も痛い』 となると、
お腹の痛い人が他にいるようなニュアンスになりますね。

こんな感じで、
特に文章が長くなるほど、この確認作業は欠かせません。

さて、それでは比較的長い文章でも読みやすいと感じた、
とある学生さんの動作分析をご紹介しましょう。

--------------------------------------------------------
【車椅子駆動:口答指示、見守りが必要】
 直進は、右手でハンドリムを握って漕ぎながら体幹を前・後屈させ、右膝関節の屈曲、足関節の底屈を利用して床を蹴ることで行う。右上下肢と体幹の動きに力強さは見られず、進み方も緩慢。そのため、手すりが目の前にあると、手すりを掴んで引っ張ることで前進しようとする。その際、過度に前傾姿勢となり、転落の危険性があるため、危ない事を伝えて車椅子を漕ぐように指示を行う。
 方向転換は、あまり右手を使用せず、右下肢で床面を蹴り、方向を変えるように行う。やはり目の前に手すりがあると、それを掴んで方向を変えようとしてしまう。そのため、手すりを使用するのは危ない事を伝える。
 障害物を避けることは、視野内であれば可能も動作は緩慢。後方の障害物に対しては、後ろにいる他患者様に気付かずに車椅子を後進させようとする。段差越えは1cm以上を乗り越えることが困難。
 自走距離は、病室からOT室まで約50mあるうちの、およそ30m付近まで、速度は緩慢であるが自走可能。その後、 「押してください」 と、疲れた様子で訴えあり。また、右肩周囲の痛みも訴えたため、途中からOTSが送迎する。
--------------------------------------------------------

と、こんな感じです。かなりのボリュームですが、
車椅子駆動を直進、方向転換、障害物、自走距離の段落に分けて、

さらに
『てにをは』 に気をつけていますので、とても読みやすいですね。

ちなみにこの学生さんは、

『車椅子を漕がずに手すりを引っ張ってしまったり、
 後ろの患者さまに気付かずに後進してしまったりするため、
  転落や追突などの危険性が高い』

と言うことを、一番伝えたかったようです。
うんうん。よくできていますよ☆


さてさて、らくらく!動作分析、どうでしたか?
動作分析はとても奥が深く、私もまだまだ勉強中の身ですが、
動作分析のはじめの一歩としてのエッセンスが、
少しでも伝われば幸いです。

『自分で観察したコトを、
  自分のコトバで、わかりやすく相手に伝えよう』


こんな感じで締めたいと思います☆


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